2009年03月19日
絵の具

三線をはじめてからおよそ三年が経ちました。
最初の頃は楽器から奏でられる音はまさに絵の具のベタ塗り。
味もなければ下絵からもはみ出して塗っている幼稚園児の絵のような状態。
だんだんやっていくうちに輪郭というものが見えてきて、配色が出切るようになり、次にぼかしやにじみなんかの濃淡の技法を覚え、バランスや味もちょっとずつわかってきて。
楽器の演奏も同じですね。
いろいろな三線を弾いているうちにそんなことを考えるようになりました。
うまい人がどんな三線を弾いてもうまいのは、音のひとつひとつが絵の具のようなものだからと置き換えてみるとなんとなくわかります。
絵のうまい人はどんな絵の具でもうまい。
そういえば音色っていいますね。
とにかく三年はやろうと思って三年経ちました。
あっという間だけどいろいろなことがありました。
次のことは考えていません。
色には寒色、暖色ってありますけど、演奏家の音は大体どちらかのタイプですね。
一人であるいは一曲の中で寒色、暖色を使い分けて三線を弾きこなす人があれば、それは恐るべき天才でしょう。
テーマの設定はできるけど自分には無理でしょう。
でも死ぬまでに聴いてみたいような気もしますね。
Posted by sansinzamurai at 21:29│Comments(0)
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