2010年08月08日
山間に響く声

ぎりぎりまで迷いましたが、新潟県十日町市儀明劇場「倉」での「沖縄民謡×文楽人形 古謝と勘緑のハートフルステージ」に行ってきました。大地の芸術祭の催しの一環、この催しがエピローグとどこかのブログに記されていました。
若干アイデアに詰まり気味で、家で考え事してるべきではとも思いましたが、先日の東京は欠席したし、昨日の農舞台も行かなかったことでもありますし。
しかしながら場所がわからないのとチケットもないし、と迷うことしばし、今の車になってあてのないドライブって行ったこともないことだし行くだけ行ってみようと気楽な旅。
運転すること3時間ちょっと。会場がわからないと本部に電話するなど少々迷いつつも到着。実は電話の前からうろうろしていた木楽館という場所が臨時の駐車場になっていました。一番のりでわからなかったのです。
数百メートルほど歩いていくと何か見えてきました。
山間に響く古謝さんの声、まだリハーサル中の様子。

待つこと少々、百人ほどのお客さんが入ると一杯というくらいの大きさの会場へと。
民家を改造したような造りの建物です。
ある意味とても贅沢。マニアなお客さんもほとんど来ないような場所かしらと、久しぶりに前列のまん前に座ってみました。

公演中撮影禁止なのでこのような画面で失礼します。
背景が山の舞台で、「ポメロイの山々」が似合いますね。
途中、オニヤンマが舞台の古謝さんの1mくらい右のところで低空飛行のまま動かないということがありました。
聴いているのだろうか?なんとも不思議な光景でしたよ。
終盤も近く、子守唄のときになんと私の顔に3~4センチくらいもある大きな虻が止まりました。
動かなければ大丈夫だろうとじっとしていたんですが、なかなか離れていかない。
後ろのお客さんから変に思われないように、なんとか穏便にお引取り願おうと顔の筋肉を動かしてみましたが、相手もさるもの。
だんだん調子に乗って、唇のほうまで進出してきました。
メスだったのかどうやら噛まれたようで軽い痛みが・・・
指をそうっともって行けばそちらに乗り移るのではと思いついて実行。
これがうまくいき、手乗り(?)虻になりました!
しばし愛でたのち、お客さんが気づいて怖がるといけないので、速やかにお引取り願いました。

終演後お客さんたちがおそるおそる舞台に上がってましたが、このようにけっこう高くて幅の狭い舞台。
スリルのある光景もしばしばで見てる側もドキドキします。

先のほうへ行ってみましたらこんな感じ。
この位置で、アメージング・グレースを唄われたり、勘緑さんの人形浄瑠璃が演じられたりもしました。
猛暑の中、地元のかたたちやイベントスタッフのご尽力もあってのハートフルなステージ。人形遣いのかたたちも汗だくの大熱演。
終演後、古謝さんたちからこの後一緒にどうかと誘われたけど、さすがに申し訳なくてご遠慮しました。
勘緑さんは今後もこの施設を有効活用されていきたいとのこと。
古謝さんたちともいいご縁になるといいな。古謝さんは変わらず素晴らしい。もうなんというか三線の音が固体みたいに感じられる。ものすごい濃縮率と完成度。信念のように揺るぎない。
行ってよかった。またがんばろう

普通のレポはこちらにあります→古謝美佐子さんさらblog
Posted by sansinzamurai at 22:39│Comments(0)
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