2009年05月04日
変換中

世の中がCD時代になってからもう20年以上になりますが、伝統芸能の世界の音源等はまだまだCDになっていないものも多くて、レコード盤だったりカセット・テープでしか入手できないものが少なくありません。
現在の規格で快適に聴くためには変換作業が必要だったりしてちょっと面倒なんですが、今回は変換ケーブルというものを用意してやってみました。
変換したのはカセット・テープ(「野村流古典音楽上巻」)→MD→CD
目的は自分自身の鑑賞用のCD作りです。
カセット・テープのままだと曲の頭出しに時間がかかるのと、再生を繰り返すと音質劣化という問題があるので、早い段階でコピーしておきたいのです。
間にMDに変換する必要はないのですが、録音時間の表示などMDにすると便利なので、若干の劣化は覚悟の上でいったんMDにしています。
カセット・テープ→MDはラジカセやコンポなんかで簡単に出来ますが、問題となるのはMD→CDですね。
SONYの録再HI-MD機はソフトを使えばパソコンに取り込めるんですが、それだとSONYの録再HI-MDを買って下さいと言っているようなものでつまらないので、アナログで変換する方法を紹介します。
必要なものは、MD等を再生する機械、そしてパソコンとつなぐことのできるICレコーダー、あとはケーブルだけです。
当然ですが、ICレコーダーに外部入力端子がついてない場合はこの方法は使えません。
ZOOM H4 の場合は、外部入力は一般的なマイク用のものだけで、最近のコンパクト機などによくあるステレオミニジャックで入力することが出来ません。
なのでステレオミニ⇔モノラル標準×2のようなYケーブルが必要になります。
後は接続してライン録音するだけでファイルが出来上がります。
録音したものは、USBケーブルで転送するなり、メディアをパソコンに挿すなりしてパソコンにデータを送れば、iTunesなどのソフトで簡単にCDに出来ます。
今回は転送レートをMP3の256kでやってみましたが、出来上がったものをヘッドホンで聴いてみた感じでは、もとがテープなのでヒスノイズがのるのは仕方がないとして、なかなか良好です(ノイズ低減ソフトというものもあるらしいですが)。ライン入力での録音にありがちな音が小さくなってしまって実用に耐えないなどということもありません。細かいことを言えば、音の厚みが減り、三線の音色にやや味がなくなったり、音の輝きが減ったりということはありますが、あまり音質にこだわらない人ならそれほど気にならないという程度の変化かもしれません。
気をつけないといけないのは録音中にケーブルに触らないことですね。思いっきりノイズが出てしまいます。私はやってしまいました(笑)
今夜、練習室に行ったときに部屋のコンポでも聴いてみたいと思います

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自分の環境ではMP3くらいが扱いやすいので、とりあえずMP3でやってみましたが、音質にこだわるならやはりWAVEかと思います。
カセットテープはけっこう音がよくて、忠実に再現するにはMP3ではやや力不足かもと感じました。
ただ、ヒスノイズが少なくなるなど全体のバランスとしてはMP3も悪くなく、用途によってはこれで必要充分と感じました。
Posted by sansinzamurai at 19:30│Comments(0)
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